目的
人間を含む一切の生きとし生けるものは幸せを求める.人間によりつくられた一切のよきシステムは,幸せを求めるものがみな幸せである世界の実現に,何らかの形で貢献するために存在する.
幸せを求めるという行為は,目的を定め,そのための手段を考え,実行することのくり返しである.定めるべき目的やとるべき手段は,個々の価値観や状況によって異なり,画一的に決められるものではない.ゆえに,幸せを求めるものは,各々の歩むべき道を個々に見出さなければならない.ときに試行錯誤を伴うその過程は,一種の研究活動であるといえる.
個々の幸せを求める研究の主体は,それによって幸せにならんと欲する当事者自身でなければならない.特に,研究の目的や対象は,当事者の価値基準に由るべきである.自分自身の価値基準や状況を最もよく知り,研究の成功とそれによる幸せを最も強く願うものは,自分のほかにない.幸せを求めるものは,自らの目的地と歩むべき道を自ら選び,選んだ道を自ら歩むべきである.また,幸せを求めるものは,自らの主体性を尊重するのと同じように,他者の主体性も尊重しなければならない.
Atlas of Everythingは,そのような幸せを求めるすべてのものの主体的な研究を支援するために,下記の事業を行うことを使命とする.
- 幸せを求めるものの求めに応じて,彼らが自らの目的地と歩むべき道を自ら選ぶときに参照できる「地図」として,科学的情報を提供すること.
- 幸せを求めるものが必要とする科学的情報が既存の「地図」に記されていないときには,彼らの求めに応じて,彼らと共に研究を行い,新しい「地図」を作成すること.
- 幸せを求めるものの求めに応じて,「地図」を解析し,彼らが探し求めている道の選択肢を提示すること.